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もみの木 (童話) : ウィキペディア日本語版
もみの木 (童話)[もみのき]

もみの木』(デンマーク語: Grantræet) は、デンマークの詩人・作家であるハンス・クリスチャン・アンデルセン(1805–1875)による文学童話である。
物語の主人公は、大きくなりたいと強く願っているもみの木である。もっと大きくなりたいと強く願うあまり、もみの木は、今生きている瞬間を大切にすることができない。
この物語の初版は、1844年12月21日、デンマークコペンハーゲンで、C.A.レイツェル(Reitzel)により出版された。
ある学者は、アンデルセンがその深いペシミスムを表現した最初の童話が『もみの木』だと主張している。
==あらすじ==
林の中に、小さなもみの木が立っていた。
彼は大きくなりたいと願っていたので、野ウサギが自分を飛び越した時には、自分の小ささを思い知らされて、とても打ちのめされた。
子どもたちが自分を、森の赤ちゃんと呼んだときは、再び、とまどい失望させられた。
コウノトリが彼に、年老いた木が伐り倒されて船のマストに使われた話を聞かせると、小さなもみの木は彼らをうらやむ。
秋になると、近くの木が伐り倒されていき、家の中で飾られていたと、雀たちが小さなもみの木に語って聞かせる。
ある日、若木へと成長したもみの木は、クリスマス飾りにするため伐り倒される。
彼は買い取られて家の中に運び込まれ、飾り付けられ、クリスマス・イヴにはキャンドルやカラフルなリンゴやおもちゃ、キャンディのバスケットで華やかに輝く。
もみの木の上には、金の星が飾られる。
子どもたちが入ってくると、もみの木からキャンディやプレゼントを取り外し、小太りの男性が語る『ハンプティ・ダンプティ』に聞き入る。
翌日、もみの木は祝宴が再開されるのを期待して待つが、使用人は木を降ろして屋根裏部屋に運び込む。
一人ぼっちになったもみの木は失望するが、ハツカネズミを集めて『ハンプティ・ダンプティ」の話を語って聞かせる。
ドブネズミがやってきて単純な物語だとけなすと、ハツカネズミも立ち去ってしまう。
春になると、今や枯れて変色したもみの木は、庭に引き出される。
男の子が、一番上の枝から星を外す。
それからもみの木は、小さく割られて燃やされる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「もみの木 (童話)」の詳細全文を読む



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